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腰部脊柱菅狭窄症の発症に至る原因や症状、どのような考えで治療を行うべきなのかについて説明していきます。
あなたの腰痛が、腰を丸めた時に痛みが減り真っ直ぐにした時に痛みが強くなるなら、この疾患の可能性があります。
脊柱菅狭窄症についての解説です。
脊柱菅狭窄症になりやすい要因や発生機序を知ることで、自分の症状への対応策を考えることができます。
脊柱菅狭窄症とは、背骨(椎骨)にある神経(脊髄)が通る脊柱管というトンネル部分が、加齢で骨が変形したり靭帯が肥厚したりすることで狭くなり神経を圧迫してしまう病気です。間欠性跛行が特徴的な症状です。
※間欠性跛行:歩いていると足腰の痛みで歩けなくなりますが、前かがみの姿勢で休んでいるとまた歩けるようになる状態です。
一般的には腰椎椎間板ヘルニアは若い世代に多く、脊柱菅狭窄症は中高年層に発症しやすいという傾向があります。
脊柱菅狭窄症の特徴的な症状である「間歇性跛行」は、しばらく歩くと足のしびれや痛み・脱力感で歩けなくなり、少し休んでいるとまた歩けるようになるという状態です。ひどくなると1~2分しか歩くことができなくなります。
間歇跛行の原因は、まっすぐ立った状態だと脊柱管の中が狭くなり、中を通っている神経を圧迫してしまうためです。腰を丸めた状態になると脊柱管の圧迫は解消され、症状が消失します。そのため、休憩するときはしゃがんだり背中を丸める姿勢をとる事が多くなります。
腰部脊柱管狭窄症は、圧迫される部位により①馬尾型 ②神経根型 ③混合型に分けられます。間歇性跛行の症状も型の種類により違いがあります。
①馬尾型
・脊柱管の中心部分が圧迫されます。両方の足のしびれや痛みだけでなく、会陰部の違和感や排尿障害なども生じます
②神経根型
・脊柱管の外側が狭くなり、神経根が圧迫されます。足のしびれや痛みが起こります。
③混合型
・馬尾型と神経根型の両方が合併したものです。両方の型の症状が出ます。
※緊急性のある症状
以下の症状が出た場合は、緊急性を要し手術を検討する必要があります。
・排尿障害
・排便障害
・筋力低下などで足がほとんど動かせない場合
閉塞性動脈硬化症
脊柱管狭窄と同じ「間欠性跛行」を起こす疾患として下肢の閉塞性動脈硬化症があります。
両者の違いは、休憩するときの姿勢です。脊柱管狭窄は前かがみになると痛みが和らぎ、動脈硬化症は休憩するときの姿勢は関係ありません。
また、動脈硬化症では移動の際に自転車や杖を利用してもつらさは変わりません。
腰椎椎間板ヘルニアとの違い
腰椎椎間板ヘルニアの場合、椎間板の内圧が高くなる前かがみで痛みが強くなりますが、脊柱管狭窄症では前かがみで痛みが軽減します。椎間板ヘルニアは40代までの若年層に見られることが多く、脊柱管狭窄症は中高年層に多くみられます。しかし、高齢者の椎間板ヘルニアでは脊柱管狭窄症と類似の症状が見られる場合があります。確定診断にはMRIが必要です。
脊柱管狭窄症は、特定の組織が原因で起こる病気ではありません。
加齢による退行性変性や外傷によるもの、腰の手術の影響、先天的な問題が原因となることなどがあります。
・椎間関節の変形
・靭帯の肥厚
・椎間板の変性
・腰椎すべり症・椎間板ヘルニアなどの病気に続いて発症する
・先天的に脊柱管が狭い
・手術後の合併症
加齢が起因となるため中高年層に多いですが、先天的な問題や手術後・外傷後の問題で起こる場合は若くして発症することもあります。
加齢により発症する場合は、骨や靭帯が変性して神経を圧迫することが多くみられます。
また、腰椎すべり症は脊柱菅狭窄症を引き起こす代表的な疾患です。腰椎すべり症は、加齢による変性すべりと若い頃の疲労骨折などによる分離すべりがあります。腰椎が前方にずれることで脊柱管狭窄症を発症してしまいます。
背骨や靭帯の役割の1つに体を支えることがあります。しかし、体を動かすという役割もあるため、「動」と「不動」という矛盾した仕事をしなければいけません。この矛盾した動きをしなければならないことで不安定な状態になりやすいのです。背骨や靭帯は長時間不安定な状態になることで、そのストレスから変性しやすくなります。骨は骨棘をつくり、靭帯は繊維化して脊柱管を狭めてしまいます。
脊柱の不安定な状態が続くと、椎間関節の靭帯・関節包、黄色靭帯、後縦靭帯などに長期間のストレスがかかり、変性して線維化・骨化していきます。
背骨に必要以上のストレスがかからないようにして、安定して使える状態にすることが必要です。
人の背骨は頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨からなります。
背骨の主な働きは・体を支える ・運動 ・神経の保護 の3つがあります。
体を支える機能は、背骨だけでなく筋肉や靭帯と助け合いながら行われます。
このときに働く筋肉はいわゆるインナーマッスルといわれる筋肉で、中でも体幹を安定させる骨盤底筋群、腹横筋、多裂筋、横隔膜の働きが低下することで、背骨が不安定な状態になります。
背骨が不安定な状態で体を支えたり運動したりすると背骨や靭帯、椎間板にストレスがかかり変性して組織が肥厚してしまいます。この反応自体は、自分の役割を果たすための防御反応の一種ですが、結果として脊柱菅狭窄症を引き起こしてしまいます。
脊柱菅狭窄症の症状進行を食い止めるためには、筋肉と関節が連動しお互いを補い合える状態にして脊柱の安定性を高めていく必要があります。
病院での腰部脊柱菅狭窄症の治療は、手術と保存療法に分けられます。
まずは保存療法が選択されることが多く、日常生活に支障をきたす状態が続くなど保存療法で改善がみられな場合に手術が選択されます。
2割ほどの方は、症状が進行していき手術以外の選択肢がなくなることがあります。
どうしても手術をしたくないとお考えの方でも、手術しなければいけない場合があることを念頭に置く必要があります。
病院や整形外科では炎症を抑える目的で投薬や運動療法などのリハビリを行います。
緊急での手術が必要となるのは、排尿障害(尿が出にくい、失禁)・排便障害を起こした時や足の筋力低下が顕著にみられる時、肛門周囲の麻痺がある時や眠れないほどの痛みがあるときなどです。
脊柱菅狭窄症の場合、背骨を支える働きを取り戻し安定して使えるようにすることが大切だと考えています。
背骨の仕事である「身体を支える」ことができない状態になっていると、靭帯や関節に負担がかかります。その状態が長く続くことで脊柱菅狭窄症という結果を引き起こすのです。体を支えるために必要な筋肉(インナーマッスル)とそれを支配する神経が出る背骨の部分の可動性を出し、負担を減らすことで本来の身体の使い方を取り戻させることを目的に施術をしていきます。
背骨の動きをチェックして、動きが悪くなっている背骨の可動性をつけていきます。関節の動きが悪くなっていると、他の組織が変わりに働くことになります。その状態が長く続くとストレスになり、組織の変性が起こってしまいます。
脊柱菅狭窄症の場合、腰を伸ばす(伸展)動きで痛みが引き起こされますが、圧迫されている場所だけを診ればいいわけではありません。腰の屈伸運動に問題がでているときは、股関節や頸椎、胸椎の動きが悪くなっていることがあります。体を動かすときには各関節が連動して動くので、どこかで動きの悪くなっている関節があると他の関節に負担がかかります。骨の構造上、腰の骨は屈伸運動が得意で回旋運動(捻る動き)が苦手です。
他の関節が動かなくなることで、腰の骨は屈伸運動を頑張ることになります。頑張りすぎると負担がかかり背骨の変形などを引き起こしてしまいます。
体全体を診て動きの悪くなっている関節の動きを取り戻し、背骨の動きをよくすることで神経の圧迫を軽減させ、症状の軽減・解消を目指します。
背骨からは体を動かすための神経がでています。背骨の部分に問題があると、神経伝達に影響がでます。神経が圧迫されることで神経伝達が悪くなり、その神経に支配される筋肉がうまく働かなくなってしまいます。
うまく使えなくなった筋肉は伸び縮みができなくなり、体を支える働きができなくなってしまいます。
特に体幹部分を支えるコアマッスルといわれる筋肉があります。骨盤底筋群、腹横筋、多裂筋、横隔膜などはコアマッスルとして体を支える機能を持っています。神経伝達が悪くなったりしてこれらの筋肉が機能不全を起こすことで、背骨の安定性が失われてしまいます。
脊柱菅狭窄症の治療では、背骨を支える筋肉をしっかり使えるようにケアをする必要があります。
姿勢の問題も関わってきます。
基本的には反り腰がだめといわれますが、猫背の場合も問題となります。
猫背になっていると、背中がうまく伸びなくなります。猫背で背中が伸びない分を、腰をそらすようにして動くことで補います。その結果、腰をそらす状態になるので脊柱菅狭窄症の症状がでるという現象がおこります。
腰の状態だけを診るのではなく、立ち方を含めて全身の骨格のポジションが負担にならない状態になっているのかをみて姿勢を整えていくことが重要です。
保存療法をおこなう上で大切なのは、症状の変化があるかどうかです。
3ヶ月ほど施術を受けてもどんどんと症状が悪化していくようでしたら、手術を検討する必要があります。
当院では3ヶ月を1つの基準としています。すべての方が3ヶ月で回復するわけではありませんが、変化が起こるには最低でもこれぐらいの期間を必要とする場合がほとんどです。もちろん通院ペースや症状の強さ、体の状態にも影響されます。
最初は週に1~2回ほどのペースで通院してもらいます。その後、体の状態により通院間隔を2週間に1回ほどにしていきます。
根本改善を目的とした長期的な観点で施術計画を立てていきます。
きちんとカウンセリングと検査を行うことで、原因となる部位を見極めていきます。
だからこそ、一人ひとりに合わせた施術計画を立てることができ、より的確に原因部位へとアプローチすることができるのです。
現在、脊柱菅狭窄症でお困りであるならばぜひ当院へご相談ください。
つらいお悩みの改善へとお手伝いさせていただきます。
初回は、症状の詳しい聞き取りや検査などを行い施術プランをご説明致します。検査・説明に力を入れておりますので、60~70分ほどお時間をいただきます。
2回目以降は30~40分ほどです。状況により施術時間は前後します。
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初回来院時の流れをご紹介します。
最初にカウンセリングシートに記入していただきます。来院した理由や現在の悩み・症状、過去にかかった病気や怪我などをご記入ください。
ご記入いただいた情報をもとにお話を伺い検査をします。その後、模型などを使いわかりやすくあなたの体の状態や不調の原因の説明し、施術計画をお伝えします。ご納得いただいてから施術に移ります。
お体の状態を確認しながら施術を行います。
施術を行う際は、今から行う施術についてどういう効果があるのかをわかりやすく説明します。
ご自分の状態を知ることで、施術の効果がより高くなります。
施術後の状態や今後の施術計画などの説明を行います。
日常生活で気をつけるべきことやセルフケアの方法などをわかりやすく説明します。
次回のご予約をしていただいて終了になります。
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