ラグビーでの衝突後に発生した肩鎖関節周囲の痛み
こんにちは、両国さいち整骨院の馬場です。当院で整体を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、今回は肩鎖関節の痛みです。
■来院された方:28歳・男性
■主な症状:挙上、外転時の疼痛 懸垂動作時に特に強い疼痛出現 ピアノキーサイン(-)
来院までの経緯
2ヶ月前に受傷。
社会人ラグビーをしていて、試合中にタックルをしたときに肩鎖関節に痛みが走った。
一瞬、脱臼したかと思うぐらい肩鎖関節に強い痛みがでて試合は交代。
肩を動かすことができないぐらい痛かったので、整形外科を受診。
レントゲン撮影でとくに異常なしと言われ、湿布だけ処方されたとのこと。
筋トレなどカラダを鍛えることを控えていたが、痛みが変わらず肩関節の可動域がどんどん悪くなってきた。
その間にも1回練習試合に出場し、痛みがさらに強くなる。
このままだと良くなりそうもないと思い、ホームページを見て来院。
初回来院時の主な悩み
初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩みポイント
- 体を鍛えるために懸垂をできるようになりたい
- 2ヶ月後にラグビーの試合があるので出場したい
- 日常生活で腕を上げるだけでもつらくなってきた
- 痛みの原因を知りたい
初回来院時の体の状態
- ピアノキーサイン(-)
- 肩関節の前方挙上・外転・外旋の時に肩鎖関節周囲に痛みが出る
- 肩鎖関節に圧痛はなし
- 夜間痛あり
施術経過
■1回目~3回目
肩鎖関節には大きな問題はなさそうでしたので、肩関節の動きに関与する筋肉を調整していきます。
普段から激しく身体を動かしている方でしたので、自宅でもケアできるようなリリースのしかたを実践・指導しながらの施術でした。
1回目の施術終わりで可動域が大きく改善され痛みもほぼなくなりましたが、懸垂を含め筋トレはもう少し様子を見てもらう事に。
2回目の来院は4日後で、外転の痛みが少し残っていました。
ほとんど痛くなくなったとおっしゃっていましたが、健側と比較するとまだ可動域制限が残っていましたので筋トレは我慢してもらいました。
4回目~7回目
それから来院間隔が1ヶ月近く空いてしまい、症状が戻ってしまいました。
4回目以降は間隔を空けないように通院してもらい、可動域も良くなり痛みも大きく軽減されました。
懸垂動作のみ痛みが少し残るので、懸垂以外の筋トレを再開することに。
8回目~12回目
約2ヶ月の施術期間で痛みもなくなり、肩を動かしても問題ない状態になりました。
それ以降も、試合前にメンテナンスとして通院されています。
院長から
ラグビーのタックルで肩鎖関節を損傷することは多いですが、今回の方は肩鎖関節自体ではなく、肩関節周囲の筋肉の影響が大きかったものだとおもわれます。
痛みの出る場所に原因が無い場合はよくありますが、この方は骨盤周囲の筋肉が肩関節・肩鎖関節に影響を与えていたパターンでした。
なかなか良くならない肩の痛みの場合、全身を見て調整していくことで痛みや可動域が変化します。
肩の痛みでお困りの方は、ぜひご相談ください。