妊娠中の恥骨の痛み
こんにちは、両国さいち整骨院の馬場です。当院で整体を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、今回は妊婦さんの恥骨の痛みです。
■来院された方:32歳・女性
■主な症状:歩行時の恥骨の痛み・寝返りや起き上がるときの腰痛
来院までの経緯
第2子妊娠中。26週目に来院。
主な症状は、恥骨周囲の痛みと動き始めの腰の痛み。
妊娠してから徐々に腰痛が強くなってくる。
妊娠7ヶ月に入った頃から、歩く時に恥骨周囲にピリッと差し込むような痛みが出始める。
第1子の時にも腰痛はあったが、歩く時に痛みが出ることはなかった。
恥骨の痛みが強くなってきて、痛みの出る頻度も多くなってきたのが心配になり整体を予約。
初回来院時の主な悩み
初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩みポイント
- 朝の1歩目に痛みが出るとしばらく痛い状態が続くので1歩目が怖い
- 痛みの出る頻度が上がってきたのでこのまま歩けなくなるのではと不安
- 子育てをしながらの妊娠なので、できるだけ動ける状態でいたい
- 産後にこの痛みが残るのか不安
初回来院時の体の状態
- 恥骨結合部と仙腸関節に圧痛
- 内転筋、梨状筋の硬結
- 足のむくみがあり、早朝に足がつることがある
- シムス位だと腰が楽な感じがする
施術経過
■1回目~8回目
妊娠中の方に多く見られる恥骨の痛みです。恥骨結合離開になると歩けなくなる場合も。
恥骨周囲はデリケートな部分ですので遠い部分から調整していきました。
まずは腰痛の定型的な調整方法を行います。その後、恥骨筋・臀筋へアプローチ。下腿、足根骨も調整。
1回目の施術で歩きやすくなったとのこと。まだ違和感があったので、3日後にもう一度来てもらうことにしました。
その間、恥骨の痛みが1回出ましたが痛みの強さは減りました。
相談してしっかりと良い状態で出産したいとの希望がありましたので、4回目までは週1回のペースで通院してもらいました。
そこから2週に1回のペースに切り替えました。
歩くときの恥骨の痛みも治まり、寝返りのときの腰の痛みも軽減されました。足のむくみも軽くなってきて足がつる回数も減ってきたとのこと。
現在は、妊娠中の骨盤ケアも行いながら出産に備えています。
産後は妊娠前のズボンが履けるようになりたいと骨盤矯正を希望されています。
院長から
妊娠中は腰痛に悩む方が多く見られますが、恥骨の痛みで歩くのが辛くなる方も多く見られます。
骨盤は寛骨と仙骨が前方の恥骨結合と後方の仙腸関節でつながっています。妊娠中はこの部分に問題が見られることが多いのです。
ひどくなると産後にまで症状が残る場合があります。妊娠中に痛みが出たら、早めに対処することが重要です。
安定期にはいったら、骨盤ケアをしておくと産後の状態も良くなります。
当院は、妊娠中の施術も対応しています。
また、産後に早く体重を戻したい、妊娠前の洋服を着られるようになりたい方は産後の骨盤矯正もご相談下さい。