手を伸ばした時に痛めたぎっくり背中
こんにちは、両国さいち整骨院の馬場です。当院で整体を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、今回はギックリ背中です。
来院された方:30歳・女性
■主な症状:背中の痛み、呼吸時の痛み
来院までの経緯
会社員の方で主な業務はデスクワーク。仕事が忙しくなり肩こりが気になっていましたが、ストレッチでごまかしていました。自宅のクローゼットから荷物を取ろうとして手を伸ばした際に背中に痛みが走ったとのこと。背中の痛みだけでなく首も動かせなくなり来院されました。
初回来院時の主な悩み
初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩みポイント
- 通勤電車で押されたりすると痛くて大変
- シャンプー時や顔を洗う時がつらい
- 呼吸をするだけで背中が痛い
- 歩いていても少し痛みが出る
初回来院時の体の状態
- 体幹の屈曲・伸展・回旋などの可動域制限が強い
- 頸部の可動域制限もみられる
- 胸椎5・6付近に圧痛があるが頸部に圧痛はなし
- 上肢の筋緊張
ぎっくり背中の主な症状
背中が痛くなると体(体幹)を動かすのもつらいですが、真っすぐ立っていたり体を支えるのもつらくなります。
振り向いたり寝返りをする動きだったり、ひどくなると呼吸で痛みが誘発されたりもします。
あとは寝違えた時のように首も動かしにくくなります。
痛みの出る場所で一番多いのは肩甲骨の内側(背骨より)です。肩甲骨の下(肩甲骨下角)に痛みが出る方もいます。腕にしびれが出たりするケースもあります。
考えられる原因
ぎっくり背中などの体幹部に起こる急性の痛みの場合、疲れが溜まっていて背部の筋肉が固くなっているときに、急に体を動かしたり手を伸ばした時、くしゃみなどの軽い動作がきっかけで起こります。
経験上、肋骨の動きが悪くなっている場合が多くなっています。
予防のためには、普段からしっかりと休息を取り疲れをためないようにするのが大切です。
じわじわと痛くなってくる場合もあれば、痛めた瞬間から動けなくなる場合もあります。
痛めた瞬間の動作がわかっていれば、そこから逆算して原因を考えていきます。
特に多いのが腕を伸ばした時、次が後ろを振り向いた時です。
痛めた動作によって施術内容が少し変わりますし、痛みが取れたあとのアドバイスも変わっていきます。
施術経過
1回目
受傷したときの動きが「手を伸ばしてものを取ろうとして」なので、その動作を行った腕周りから調べていきます。
上腕三頭筋と前腕の伸筋で反応がでたので、まずは患部から遠い腕から調整します。
可動域は少しよくなりました。
今度は肩と首の調整。また少し動けるように。
最後に肋骨を調整してみると、痛みはまだありますがしっかりと後ろを振り向けるようになりました。
初日はこれで終了。痛みが強いので通院ペースは詰めて来てもらうことにしました。
2回目~3回目
翌日に2回目の来院。朝は動き始めに痛みが出たとのことでしたが、来院時にはピーク時の半分以下の痛みになっていました。
2回めと3回目は初回と同じように施術。
だいぶ動けるようになってきましたが、同じ姿勢から動き始めるときに痛みがでます。
そこでもう少し下の方を調べてみると、足首からの反応がありました。
次回以降、下肢の方からも調整することにしました。
4回目~5回目
4回目に骨盤と足首の調整を加えるとほとんど問題ない状態まで動けるようになりました。
念の為、もう一回通院してもらい終了としました。
院長から
ぎっくり腰のように背中を痛める場合もあります。
大体が疲れが溜まっていたりして疲労が抜けきれない場合に起こることが多いようです。今回も仕事が忙しくなってきたときに起こりました。
急性の症状の場合は、痛めた時の状況から原因を探っていくのが回復のための近道になります。
今回の場合は、腕のねじれがポイントでしたが、それ以外の場合もたくさんあります。出来るだけ早く回復するためには、しっかりと原因を見極める必要があります。