座り仕事でのつらい肩こりは「骨盤を立てる」ことが改善への第一歩
デスクワークなど長時間座っているお仕事の方にとって、肩こりは天敵といってもいいでしょう。
それぐらい、座っている時間が長い方の多くが肩こりに悩んでいます。
肩こりぐらいだったら・・・と放って置くと、頭痛やめまいを引き起こしてしまい仕事や家事に支障が出てしまうこともあります。
当院にも肩こりでお悩みの方が数多く通院されていますが、我慢していた期間が長い方ほど症状が重くなっていたり緩和しづらくなっています。
まずは、デスクワークなどで起こる肩こりの問題点に気付くと、つらい肩こりの症状緩和に近づきます。
自分でできる対処法としては、マッサージやストレッチなどで筋肉をほぐしたり、お風呂にゆっくりと入ったりして温める方法などがあります。
しかし、それらはあくまでも対処法で根本的な解決にはなりません。
肩こりの場合は、姿勢が大切と言われます。
肩が体の内側に入り込む「巻き肩」や「猫背」、首の骨がまっすぐになる「ストレートネック」を改善するといいと言われたことがある人もいるでしょう。
姿勢を正すのは正解ですが、肩周りの姿勢だけを意識するだけでは不完全です。
デスクワークの場合、骨盤からみていく必要があります。
座るときに、骨盤を立てて座ることがポイントになります。
私が肩こりの方に整体を行う場合は、必ず骨盤をみます。
特に骨盤の中でも座るときに大切な部分、坐骨にアプローチすることが大きなポイントです。
実際に、ご自分のコリの部分を直接触ってもらいながら施術を行って、その場での変化を実感してもらったりもします。
痛みがその場で変化するので、肩だけに問題があるのではなく骨盤にも問題があるんだと認識していただけるので、ご自分の問題点を意識できるようになります。
意識さえできれば、普段の生活で気をつけるようになるのでマッサージなどの対処療法で終わることなく、根本的な問題解決に近付けるのです。
まずは座り方を意識しましょう。
ポイントは骨盤を立てて坐骨(お尻の骨)で座るということ。
難しければクッションや畳んだタオルなどで調整して、横から見たときに坐骨(お尻の骨)と肩が一直線になるようにします。
そうすると自然と「骨盤が立つ」状態になります。
最初は逆につらいかもしれませんが、なれてくると肩こりは減っていきます。
基本の座り方を意識できるようになった上で、肩のストレッチやマッサージなどの対処療法も行うとより効果的に肩のコリがスッキリしていくでしょう。