腰痛持ちの方が荷物を持つ時に気をつけること
「出張で重たい荷物を持って移動していたら腰が痛くなった」と来院された方がいました。
その方は、慢性的な腰痛に悩んでいて普段から気をつけてはいたそうなのですが、今回は少しずつ痛みが強くなってしまったとのことです。
腰痛持ちの方は、自分の体を守るためにも、腰に負担のかからない体の動かし方や荷物の持ち方を心がけることが必要です。
荷物を持ち上げるときに気をつけるポイントをいくつかお伝えします。
基本的には、持ち上げるものを自分の体の近くに置くことです。
手を伸ばした状態で荷物を持ち上げると腕を介して腰に大きな負担がかかってしまいます。
自分の目線より上にある荷物を持ち上げるときも注意が必要です。
下に落ちているものを持ち上げる時に腰を痛めてしまうイメージがありますが、実は胸から上のモノを取ろうとした時に腰や背中を痛めてしまう場合もあります。
肘を曲げた状態で荷物を自分に近づけると負担が少なく持ち上げることができます。
そして、下にあるものを持ち上げるときには膝を曲げてから持ち上げること。
膝を伸ばして腰だけを曲げた状態だと、腰にかかる負担が大きくなってしまい痛めやすくなります。
高いところの荷物を持つときには、足元を安定させましょう。
つま先立ちや片足立ちで伸びをした状態でものを取ろうとすると、腰を痛めるきっかけになってしまいます。
最後は腰痛以外にも当てはまるのですが、疲れをためないこと。
出張続きだとなかなか体が休まらないですが、疲れをためてしまうと体を痛めやすくなります。
十分な入浴や睡眠時間の確保で、翌日に疲れを残さないようにすることも欠かせません。
できるだけ腰に負担のかからない動作でおこない、日常的な健康管理を行うと、急な腰痛を未然に防げます。