足のしびれについて

足のしびれで代表的なのが正座の時のしびれです。
これは神経の圧迫だけが理由でしびれているのではなく、血管が圧迫されて神経への血流量が下がることで、神経への酸素が不足することで起こっているのです。
そのため、正座のしびれは正座をやめてしばらくすれば回復します。

しかし、神経に持続的な圧迫や損傷などの問題があると、しびれはなかなか回復しません。
足にしびれを感じる時には、神経や血管のトラブルが起こっている場合があります。
トラブルを解決するために、どの部分でトラブルが起こっているのか?を考えます。

まずは、脳血管障害などの中枢神経。
しびれだけでなく、激しい頭痛や言葉が出なくなるなどの症状がある場合は、早急に病院へ行く必要があります。
また、糖尿病や薬の副作用などでしびれが出る場合もあります。

それ以外の足のしびれで多いのが、骨、神経、筋肉の問題で起こっている場合です。

足にしびれを引き起こす原因
坐骨神経痛

腰椎椎間板ヘルニア

腰部脊柱菅狭窄症

腰椎すべり症

仙腸関節性腰痛

梨状筋症候群

・大腿外側皮神経痛  など

足のしびれといっても様々な原因がありますし、疾患名が特定されない場合だってあります。筋肉の動きが悪くなることで血管が圧迫されてしびれている場合もあります。

どこに問題があるのかは
・どんな時にしびれが強くなるのかor弱くなるのか
・しびれのある部位
・筋力テスト
・反射テスト
・神経の走行

などから判断していきます。

問診・検査で体の状態を確認して、疾患名にとらわれずに本当の問題を見極めます。
関節が原因のときもあれば、神経の滑走性の低下による場合もあります。
腰の問題で起こっていたり、足の筋肉の問題で起こることもあります。

体は全てつながっています。
しびれだけに着目せずに、体全体を俯瞰して捉えて考える必要があります。