赤ちゃんの向き癖について

斜頭症など頭にゆがみがある子どもの多くにみられるのが向き癖です。
向き癖は、同じ方向ばかり向いてしまう状態です。
同じ方向ばかり向くことで同じところに圧力がかかり、頭が柔らかい赤ちゃんはどんどんと頭がゆがんでいってしまいます。

同じ方向ばかり向いてしまう原因は、赤ちゃんの性質によるものと肉体的なものとが考えられます。
性質によるものとしては光や音があります。
赤ちゃんは、陽の光や部屋の明かりなど明るい方向に顔を向けやすい性質を持っています。
音にもよく反応して、音のする方向にも顔を向ける傾向があります。

肉体的なものとしては斜頸と頭のゆがみです。
斜頚は筋性斜頸が一番多く、首の前にある筋肉の影響で同じ方向ばかりを向く状態になります。
もう1つが頭のゆがみからくる向き癖です。
特に頭のゆがみの程度が強いと、赤ちゃんにとって収まりの良い方を向いて寝ることがおおくなります。
これらが習慣化されることで向き癖がついていきます。
向き癖がつくと頭のゆがみが助長されていきます。

自宅でできるケア

①寝かせる向きを変える

赤ちゃんは光や音に反応してその方向に顔を向ける性質があります。
そのためいつもと違う方向に寝かせることが重要です。
また、普段と違う場所でお昼寝させたり、向き癖とは反対側から声をかける、おもちゃの位置を変えるなども有効です。

②背中や手足をさする

赤ちゃんには原始反射というものがあります。
特に向き癖に関わる反射として、非対称性緊張性頸反射というものがあります。
これは、どちらかに顔を向けると同じ方の手足を伸ばして反対の手足を曲げるという反射です。
この反射が強く出ると一方向を向くことが多くなるので、反対側を向く癖が強くなります。
体の緊張が強いことで起こることもあるので、背中から手足を軽くさするようにして緊張を解いてあげると良いでしょう。

向き癖が強い場合、セルフケアだけでは解決しないこともあります。
当院は、斜頭・絶壁・頭のゆがみ・向き癖などに対応した施術を行っております。
ぜひ一度ご相談ください。